カーゴの破壊力はいくら装甲の厚い機体とてもちはすまい

hamonhamon2006-10-10

第8回目でしょうか?
いつものネタ切れ時のガンダム無駄知識コーナー
今日のお便りは「元彼とばったりあっちゃったから今彼を一方的に振ったエンジニアさん」から。
ペンネーム長いですね。いい加減にしましょう。
質問:この間ガンダムSEED DESTINYで最高議長さんが戦争の道具を売ることを商売にしている輩こそが悪だとか
言ってましたわ。なんで宇宙世紀シリーズではそんな人たちを槍玉に挙げなかったのですか?
 
とのことですが、まあ脚本家の感性の違いじゃないですか?
といってしまえばそこまでですが、
福田と富野じゃ、戦争の描き方が違いますからね。
福田嫁の場合、どんなに御託をたれても正義が絶対勝利で悪は滅びるってな図式になってますが
富野作品は、喧嘩両成敗的なパターンが多いのが特徴でしょうか。
まあ、種のラクス教一派のテロリズムの批判を書き出すと、原稿用紙が十枚じゃ足りなくなりそうなので
ここは何も言いませんが種シリーズでは宇宙世紀でもしなかった業者叩きをやってのけましたね。
私も、宇宙世紀シリーズでは、アナハイムとかの軍事産業も潰さないと戦争は終わらないよなとか
思ってましたが、富野御禿は決してそれをしませんでしたね。
まあ、考えてみれば御禿は戦争の悪とはそれを生み出す源と捕らえていたようで
結局は、一方的な理想論者が悪であるという結論だったんじゃないでしょうか?
しかし、民衆は常に、ヒーローを求めるものである。
すなわち、描写的には戦争の悪であるべきモノが正義に見えるという
ちょっと複雑な話作りをしてます。逆シャアなんかが良い例じゃないでしょうか?
宗教やイデオロギーの対立による戦争を描くことが多いんですよね。
どちらが正しいのではなく、思想を押し付けることこそが悪である。
そう私はガンダムシリーズでそう考えます。
 
となると、種シリーズではデュランダル議長の運命計画は
それに該当するような気もしますけど一応、議長もラクス一派に
話し合いのテーブルを用意していたのに、門前払いしたラクス一派。
さて、どちらが悪いのでしょうか。
特に、ラクス一派にいるドム3機はオーブ進攻戦で敵MSを
ためらいも無く撃破していったのを見て、
こいつらはラクス教のいったい何に信仰しているのやらと本気で悩みましたがね。
結局、こいつらがラクス教の本性ってことでしょ?
種シリーズ第3期でラクス教が真の悪であるという複線にもってこいなのでは?
て、もうその話はいいですか?
すいません。
 
善悪の話はそこまでにしておいて、
種でやった死の商人ロゴス
宇宙世紀シリーズにおいてはアナハイム・エレクトロニクス社でしょうか。
ガンダムシリーズの製作設計を行っていた会社です。
このアナハイム
宇宙世紀120年ごろからMSの小型化が注目され始めたのですが
アナハイムは少々で遅れ、サナリィ社のF91の技術をパクってみたりと
いいとこなしです。
さらに、コスモバビロニア戦争にて私企業であるブッホ・コンツェルン社の
クロスボーン・バンガードのMSの高性能さにより
MSは小型が主流となってしまいます。
アナハイムは技術進歩についていけなくなり、MS産業から撤退していきます。
その後は細々とMS開発をしていくという末路です。
ちなみに、宇宙世紀123年にネオガンダムを最後にガンダムの開発から退いてます。
 
 
120年代アナハイムに変わってMS産業を手がけたのがサナリィ
宇宙世紀120年、F90からガンダムの開発に名乗りを上げます。
MSの小型化計画、フォーミュラ計画ですね。
小型化で高性能のMSが主力となり宇宙世紀150年代まで
MS技術のトップで活躍し続けます。
宇宙世紀153年にはV2ガンダムという最強のMSまで作りましたが。
 

宇宙世紀200年代まで行くと、謎が多く良くわからないところが多いのですが
小型化のコスト面の問題により大型化MSが増え、アナハイムも少しずつMS開発に携わっているようです。
ガイア・ギアαはアナハイムの技術者が関わっているとかいないとか・・・
 
というわけで、ちょっと脱線しましたが
ガンダムシリーズ宇宙世紀ガンダムとかザクがドンパチやってる裏側で
企業同士の商業的戦争も行われていたというわけです。
中々面白いでしょう?